テレビ番組の企画で、55歳で初めてマッチングアプリに挑戦した大久保佳代子さん。
約40日間の体験から見えてきたのは、50代からの恋愛では「たくさん選ばれること」より、自分の気持ちに正直になり、無理のないペースで一歩を踏み出すことの大切さでした。
今回は、大久保さんのマッチングアプリ体験やこれまで語ってきた恋愛観を振り返りながら、40代・50代から新しい出会いを探すときに参考にしたいポイントを考えます。
番組の内容|55歳で人生初のマッチングアプリへ
2026年9月17日放送の読売テレビ・日本テレビ系『オトナが階段のぼる 2時間SP!』で、大久保佳代子さんが人生で初めてマッチングアプリに挑戦しました。
番組は、大人たちがこれまで経験したことのない「人生初体験」に挑戦するドキュメントバラエティ。
55歳の大久保さんは、「最後の恋愛は8年前」と明かしながらも、恋愛そのものを諦めたわけではないとして、パートナー探しをスタートしました。
登録後には、30代から70代まで幅広い年代の男性から「いいね」が。
しかし、プロフィール、年齢、仕事、年収、住んでいる場所、趣味など、たくさんの情報を目の前にすると、今度は「何を基準に相手を選べばいいのか」という迷いが生まれます。
自己紹介文を読み込みすぎて相手の人物像を想像したり、「本当は違う人なのでは」と考えたりして、判断すること自体に疲れてしまう場面もありました。
そこで、大久保さんが「恋愛の師匠」と呼ぶ、たんぽぽの川村エミコさんにも相談。
最終的には6人ほどの男性とマッチングし、メッセージを交わしていきます。
そのなかで大久保さんが興味を持った一人が、犬を飼っている男性でした。
自身も犬と暮らしている大久保さんにとって、「犬」という共通点が、たくさんあるプロフィール情報の中から相手に興味を持つきっかけになったのです。
そして、やり取りを重ねるうちに、大久保さん自身の気持ちにも変化が起こります。
スマートフォンに返信が届いていないか気になる。
朝起きて確認してしまう。
久しぶりに少しドキドキする。
そんな時間を過ごした末、大久保さんは自分から男性をランチに誘いました。
しかし翌日、男性から今回は遠慮したいという返事が届きます。
大久保さんは寂しさを感じ、「失恋した気持ち」になったと番組で語りました。
その後、気持ちに区切りをつけるため、アプリを退会。
交際成立という結末ではありませんでしたが、約40日間の挑戦を通して、久しぶりに誰かを気にしたり、返信を待ったり、自分から会ってみたいと伝えたりする経験をしています。
視聴者の反応|「リアルだった」という声も
このマッチングアプリ体験には、放送後さまざまな反応が寄せられました。
報道では、視聴者から「リアルだった」「50代女性のリアルを感じた」といった趣旨の声や、大久保さんに素敵なパートナーができることを願う声などが紹介されています。
なかでも印象的だったのは、必ずしも「恋人ができなかったから残念」という反応だけではなかったことです。
相手を選べず迷う。
返信の文章を考えすぎる。
気になる相手からの連絡を待ってしまう。
自分から誘う。
断られて落ち込む。
マッチングアプリだからといって特別な恋愛が始まるわけではなく、画面の向こうには相手がいて、自分の気持ちも動いていく。
その過程が率直に映し出されたことが、共感につながったのかもしれません。
注目された理由|「55歳だから」だけではなかった
今回の挑戦が注目された理由の一つは、大久保さんが55歳で初めてマッチングアプリを利用したことです。
しかし、それだけではないでしょう。
印象的だったのは、始める前から自信満々だったわけでも、逆に「この年齢だから無理」と決めつけていたわけでもなかったことです。
「その先にいい人がいるのであれば、恋愛もしてみたい」
そんな姿勢で一歩を踏み出しています。
そして実際に始めてみると、
「誰を選べばいいんだろう」
「この返信で期待させないかな」
「会ってみたい」
「断られて切ない」
と、気持ちが揺れていきます。
50代から新しい恋愛を考える人にとって、この迷いを含めた過程そのものが身近に感じられたのではないでしょうか。
大久保佳代子さんの略歴と現在
大久保佳代子さんは1971年5月12日生まれ、愛知県出身。
幼なじみの光浦靖子さんとお笑いコンビ「オアシズ」を結成し、1992年に活動を開始しました。
芸人としてすぐに順風満帆だったわけではありません。
芸能活動と並行して25歳頃から会社員として働き始め、約14年間OL生活を続けたことでも知られています。
2000年から『めちゃ×2イケてるッ!』に出演するようになった後も会社員を続け、仕事を両立していました。
現在はバラエティ番組だけでなく、俳優、ラジオ・Podcastなど幅広い分野で活動。
TBS Podcast『大久保佳代子とらぶぶらLOVE』では、リスナーから届く恋愛や人間関係の相談にも向き合っています。
築いてきたキャリアと恋愛観
大久保さんのキャリアには、少し特徴的なところがあります。
芸能界だけを歩いてきたのではなく、長い会社員生活も経験していることです。
過去のインタビューでは、OL時代について、周囲の人がどう感じるかを考えたり、先を読んで行動したりする経験が、その後のバラエティの仕事にも生きたと振り返っています。
恋愛についても、年齢とともに考え方が変化しているようです。
2026年には、現在も結婚願望があり、単に老後を一緒に過ごす相手というだけではなく、恋愛ならではの「ドキドキ」や「ときめき」も求めていることをテレビ番組で語っています。
また別のPodcastでは、55歳になった現在、相手選びで無理に妥協するのではなく、自分が大切にしたい条件に向き合いたいという趣旨の考えも明かしています。
年齢を重ねたから恋愛の条件をすべて下げる、という考え方ではないのです。
これまでにニュースになった大久保さんの恋愛エピソード
大久保さんはこれまでも、自身の過去の恋愛について率直に語っています。
2026年8月には、40代半ば頃に経験した恋愛について告白。
その男性とは結婚も考えたことがあったものの、相手の本名や家を知らないまま交際していたという、現在振り返ればかなり不安定な関係だったことを明かしています。
過去には男性に多額のお金を渡した経験について語ったこともありました。
また、以前の交際では、連絡が途絶えたり再び連絡が来たりする期間を含め、2年弱ほど関係が続いたこともあったと本人が振り返っています。
これらはあくまで大久保さん本人が公の場で語った過去の経験であり、すべての恋愛の詳細が明らかになっているわけではありません。
ただ、恋愛で失敗したことも、相手選びに迷ったことも隠さず語ってきたことは、今回のマッチングアプリ挑戦にもつながっているように見えます。
大久保さんの魅力|「完成された恋愛上手」ではないところ
今回の番組を見て感じられる大久保さんの魅力の一つは、恋愛について「分かっている人」を演じなかったことではないでしょうか。
普段は恋愛相談に答える側でも、自分がマッチングアプリを使えば迷います。
大量のプロフィールを前にして疲れる。
返信の仕方を悩む。
後輩の川村エミコさんに相談する。
そして、気になる人には自分から会いたいと伝える。
うまくいかなければ、ちゃんと傷つく。
恋愛経験や年齢を重ねても、新しい方法での出会いなら分からないことがあって当然です。
「分からないからやらない」ではなく、「分からないけれどやってみる」。
今回の大久保さんの姿には、そんな等身大の魅力がありました。
大久保さんが応援される理由
視聴者から応援する声が寄せられた背景には、成功だけを見せる企画ではなかったこともありそうです。
特に印象的なのが、自分からランチに誘ったこと。
断られる可能性はあります。
相手がどう思っているかも分かりません。
それでも「会ってみたい」と思った自分の気持ちを、一度行動に移しました。
そして断られた後も、強がって「別に何とも思っていない」と振る舞うのではなく、切なさを率直に口にしています。
こうした姿に対し、報道で紹介された視聴者からは、リアルだったという声や、今後の出会いを応援する声が寄せられていました。
R50世代女性が学べること
大久保さんの体験は一人の女性の経験であり、「50代女性ならこうするべき」という正解ではありません。
それでも、これから新しい出会いを探してみたいR50世代にとって、参考になるポイントがあります。
① 年齢だけで、自分を恋愛対象から外さない
大久保さんは55歳でマッチングアプリを始めました。
始める前から「どうせ誰からも相手にされない」と決めつけたわけではありません。
実際、30代から70代まで幅広い年代から反応がありました。
もちろん、大久保さんは著名人であり、一般の利用者と同じ結果になるとは限りません。
だから、「55歳でもたくさん『いいね』が来る」という一般化はできません。
参考にしたいのは数字ではなく、年齢だけを理由に、始める前から可能性をゼロにしなかったことです。
② 条件を増やしすぎると、選べなくなることもある
プロフィールには多くの情報があります。
年齢、仕事、年収、居住地、趣味、写真……。
全部を比較して「もっと条件のいい人」を探し始めると、かえって一人を選べなくなることがあります。
大久保さんの場合、最後に興味を持つ手がかりになったのは「犬」でした。
条件表をすべて満たしているかではなく、
「この人とは話してみたい」
と思える小さな共通点を入口にする方法もあります。
③ 「妥協しない」と「完璧を求める」は別
大久保さんは55歳になった現在、恋愛相手について無理に妥協したくないという考えを語っています。
これは、「すべての希望条件を満たす人だけを探す」という意味とは分けて考えたいところです。
たとえば、
「お互いを尊重できること」
「金銭感覚が大きく違わないこと」
「一緒にいて無理をしなくていいこと」
など、自分にとって本当に大切なものは何なのか。
年齢を重ねたからこそ、条件を増やすより、譲れないものを整理するほうが相手を探しやすくなる場合があります。
④ 好意は少しだけ言葉にする
大久保さんは、相手に気を持たせたくないという配慮から、メッセージを慎重に送っていたことも振り返っています。
相手への配慮は大切です。
でも、慎重になりすぎると、自分が興味を持っていることまで伝わらない場合があります。
「お話ししていて楽しいです」
「その話、もっと聞いてみたいです」
そんな小さな言葉でも十分です。
強くアピールする必要はありません。
興味があるなら、相手が分かる程度には伝える。
これもオンラインで関係を築く一つの方法です。
⑤ 断られたことと、自分の価値を結びつけない
気になる相手に断られれば、何歳でも傷つくことがあります。
ただ、マッチングしなかったり、会うことを断られたりした理由は分かりません。
タイミングかもしれません。
生活環境かもしれません。
求める関係が違ったのかもしれません。
今回の大久保さんの場合には、テレビ取材という一般的な利用にはない条件もありました。
理由が分からない以上、
「私に魅力がないから」
と結論づける必要はありません。
⑥ 疲れたら休んでもいい
大久保さんは最終的にアプリを退会しました。
それも一つの選択です。
マッチングアプリは、
選ぶ。
返信する。
待つ。
また選ぶ。
という小さな判断の繰り返しでもあります。
疲れたときは利用頻度を下げたり、一度離れたりしてもいい。
恋愛を始めることと、アプリを使い続けることは同じではありません。
データで見るマッチングアプリの利用状況
では、実際に40代・50代とマッチングアプリの距離はどのくらいなのでしょうか。
MMD研究所が2025年にスマートフォンを所有する20〜69歳の男女3万人を対象に実施した調査では、「マッチングサービス・アプリのサービス内容を知っている」と回答した割合は、
20代:46.2%
30代:38.6%
40代:26.1%
50代:20.6%
60代:15.4%
でした。
若い世代ほど認知度が高く、50代では約5人に1人です。
さらに、現在結婚している、または恋人がいる人を対象に「現在のパートナーと出会った場所・手段」を調べると、マッチングサービス・アプリ経由の割合は20代15.3%、30代11.4%と高い一方、40代・50代では上位3項目には入っていませんでした。
ここから分かるのは、「50代にもマッチングアプリが当たり前になった」とまでは言えないということです。
一方で、大久保さんのように50代になって初めて利用する人もいます。
40代・50代にとっては、
「みんなが使っているから使うもの」ではなく、「これまでになかった出会い方を一つ増やすもの」
くらいに考えるほうが自然なのかもしれません。
まとめ|50代の恋愛は「まだ間に合うか」ではなく「これから誰と過ごしたいか」
55歳で人生初のマッチングアプリに挑戦した大久保佳代子さん。
結果だけを見れば、今回の挑戦で交際相手ができたわけではありません。
でも、
誰かのプロフィールを気にする。
メッセージを待つ。
久しぶりにドキドキする。
自分から「会ってみたい」と伝える。
そんな気持ちは確かに生まれていました。
50代からの恋愛で大切なのは、
「この年齢からでも恋愛できるだろうか」
と年齢だけで考えることではないのかもしれません。
これからの時間を、
「誰と過ごしたいのか」
「どんな関係なら心地いいのか」
「もう一度、誰かを知ってみたいと思うのか」
まずはそこから考えてみる。
私たちが運営するR50Timeは、40代・50代以上が主役のマッチングサービスです。
若い世代が中心のサービスでは馴染みにくかった方や、同世代を中心に自分のペースで相手を探したい方にとって、一つの選択肢になれればと考えています。
最初から「恋人をつくらなければ」と構える必要はありません。
まずは同世代にどんな人がいるのかを見る。
そのなかに、
「この人と少し話してみたい」
と思える人がいるか確かめてみてください。
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